遊女の唄シリーズ3点連作

サイズ:200号(要確認)

遊女の唄シリーズは3点連作で、本作を中央にして、身支度をする遊女と仕事を終えて着物をはだける遊女が左右に配置される。背筋をまっすぐに伸ばし、高下駄を履いて堂々と世俗を歩む花魁は、エネルギッシュなオーラで鑑賞者を圧倒する。しかし番が美を見出したのは、楽屋裏でひっそりと支度をする女性たちだ。花魁の「ハレ」の姿と、表舞台を下りて一人の女性に戻った「ケ」の姿を対比させることで、飾り気のない命の輝きが表現されている。

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