隻眼の画家 番洋(ばんひろし)

皆と共に絵画展

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番洋のサイン

Ban Hiroshi

番洋(ばんひろし)のプロフィール写真

日本に生まれ日本を愛し続ける番洋(ばんひろし)は、1943年7月25日生まれ石川県金沢市出身の洋画家。
宮本三郎先生に師事し、警察官時代に失った視力のハンデを乗り越え、隻眼の画家として国内外で活躍し数々の賞を受賞。独自の心象風景の表現など独創性のある表現空間が高い評価を得ている。 日本を愛し、絵筆でキャンバスに塗り込めた心のイリュージョンは五十年以上に及ぶ。

私の生き様や信念は武士道を尊び、心遣いや配慮・誠実を求める。武士道とは道徳、忠義、礼儀、勇気、廉恥を重んじる生き方である。
絵筆を人生の伴侶として五十年も過ぎ、長いようで短すぎる過去を振り返ると、さまざまな出来事があり、その時々の心の叫びをキャンバスに打ちつけてきました。肉体的には武道による古傷、頸椎の損傷、左腕に激痛、さらに右眼の失明など満身創痍のなかで、このハンディキャップを愛しむマゾヒズムを持ち合わせておらず、物の怪に憑かれたかのように描き捲るエネルギーにも限界を感じる瞬間もあり哀しく逃避したくもなります。
過去数年間ヨーロッパ画壇で使い果たした、あのエネルギーは再び私の中に戻ってきてくれるのだろうか?
描く事を生き甲斐と信じ、意のままに感情を色や線で空間構築していくことが私にとってのポエジーであり、ドラマであると豪語し、自己発掘の作業であり、生の証であると叫び続ける事がしぬまで継続できるのだろうか?地球という名の宇宙から見ると小さすぎて見えないような存在の私はいったいどこへ急ぎ走り続けるか?行きつく先や、そこに何があるのかは全く見えないが人生を旅し続ける私は、急ぐことも焦る事もなく、格好をつけ構えて生きる必要もない。
少し足を停めて一息入れて見るのも良し。

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